祝辞

未来を担う建設産業の中核として

宮城県知事
村井 嘉浩


 東北建設業青年会が創立30周年という大きな節目を迎えられましたことに、心よりお祝い申し上げます。平成8年の創立以来、皆様は「地域に優しく」「人を大切に」「安全で明るくあたたかく」「若者に夢とロマンを与える建設産業」を目指し、地域社会の発展に力強く貢献してこられました。その不断の努力に、深く敬意を表します。
 東北6県の青年会が相互交流と情報交換を目的に歩みを進め、平成8年の発足以降、キャッチフレーズ「前進・飛翔・新東北」のもと、官民の懇談会、勉強会、広報活動、防災フォーラムの開催など、多岐にわたる取組を積み重ねてこられました。ラジオ番組やパンフレットを通じた建設産業の啓発、全国建設業青年の日の清掃活動、子ども110番パトロールなど、地域に根差した活動は、建設産業への理解促進と信頼の醸成に大きく寄与しています。
 近年、自然災害の激甚化・頻発化により、地域の安全・安心を守る建設産業の役割は一段と重要性を増しています。一方で、東北地方では少子高齢化に伴う担い手不足が深刻化しており、建設産業の持続的発展には、若い世代の入職促進と人材育成が欠かせません。皆様が建設DXや「i-Construction」の推進、週休2日制の導入など、働き方改革と生産性向上に積極的に取り組まれていることは、業界の未来を切り拓く大きな力となっています。
 また、令和8年度からは20兆円規模の新たな国の5か年計画「第1次国土強靱化実施中期計画」が始動いたします。国土強靭化基本計画に基づく施策の実施に関する中期的な計画として定められ、「防災インフラの整備・管理」「ライフラインの強靭化」「デジタル等新技術の活用」「官民連携強化」「地域防災力の強化」を5つの柱とする施策について、官民が連携して強力に推進することが、近年の災害の激甚化・頻発化、社会状況の変化等に対応し、防災・減災、国土強靭化の取組を切れ目なく推進できるものと考えます。
 これからの建設産業の維持・発展のためには、皆様の柔軟な発想と行動力が極めて重要になると考えております。今後も東北一体となった発展に向け、なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、創立30周年を新たな飛躍の契機として、東北建設業青年会の皆様が、これからも地域に根差し、未来を担う建設産業の中核として活躍されることを期待しております。皆様のますますのご発展とご健勝を心より祈念し、お祝いの言葉といたします。




建設産業を元気に!
そして東北を元気に!

参議院議員
見坂 茂範


 東北建設業青年会が創立30周年を迎えられましたことに、心からお祝い申し上げます。
1992年の研修懇談会発足以来、1996年の連絡協議会設立、2006年の現名称への改称を経て、今日に至るまで、時代ごとの課題に真摯に向き合い、組織の歩みを絶やすことなく、つないでこられました。その道程は、創設期の先輩方をはじめ、歴代の会長・役員、そして会員各位の不断の努力と献身によって支えられてきたものであり、その長年のご尽力に、深甚なる敬意と感謝を表します。
この30年の間、日本社会は、バブル経済の崩壊、長期的な経済低迷、人口減少と高齢化の進展など、大きな環境変化に直面してきました。とりわけ東北は、2011年の東日本大震災をはじめ、台風や豪雨、さらには豪雪など、幾多の自然災害に、繰り返し見舞われてまいりました。そうした中にあって、建設産業は、常に復旧・復興の最前線に立ち、道路や河川、港湾、生活インフラの復旧を通じて、地域の命と暮らしを守る「地域の守り手」として、重要な役割を果たしてきました。
また、平時においては、国土交通省東北地方整備局との懇談会や意見交換を通じ、官民連携のもとで、現場課題の解決に積極的に取り組まれてきました。加えて、青年会としての広報・啓発活動や、全国の建設青年会議との交流を通じた研鑽と情報発信は、歴代役員の皆様の尽力に支えられながら、建設産業の魅力や社会的意義を広く伝え、次代を担う人材の裾野を、着実に広げてきたものと考えます。
一方、建設産業は、担い手不足や資材価格高騰など、構造的な課題にも直面しています。今後も、防災・減災、国土強靱化を着実に進めるとともに、公共事業予算を安定的に確保し、積極的なインフラ投資を通じて、地域経済の活性化を図ることが不可欠です。その中にあって、建設DXの推進や新技術の活用、働き方改革の実践など、産業の変革と発展を担う主役は、他ならぬ青年世代の皆様であります。先輩方が築いてこられた確かな基盤の上に、時代の要請に応える、新たな建設産業の姿を創り上げていくことを、大いに期待しております。
 私自身、建設産業界を代表する国会議員として、その挑戦を力強く後押しすべく、安定的・持続的な事業量の確保、賃金の引上げをはじめとする処遇改善、働き方改革による担い手の確保、さらには経営基盤の強化など、山積する課題に、皆様とともに取り組んでまいります。建設青年人の皆様が、希望と誇りをもって活躍する環境を整えることにより、「建設産業を元気に、そして東北、日本を元気に」していく決意です。
 結びに、東北建設業青年会の30年の歩みが、創設期から今日まで尽力されてきた先輩方への感謝とともに、次代を担う若者にとって、誇りある道標となり、さらなる前進、飛翔、新東北へとつながることを祈念し、会員各位のご健勝と、青年世代の皆様の一層のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。




東北建設業青年会
創立30周年を祝う

前参議院議員
佐藤 信秋


 私が日下部さんや大槻さんから「今度、東北で青年会を創るよ」と聞かされたのは、たしか、平成8年のはじめ頃だったと記憶しています。井上孝、村岡兼造、野中広務先生達と、奥田会長はじめ東北連合会との会食に、東北ゆかりで私も同席させてもらい、そこで伺いました。
 「若者が夢を抱く業界」。これは後に太田大臣と私が「新3K(給与・休暇・希望・ユメ)の業界にする」と提唱させていただいた理念のもととなりました。言うのは簡単だけれども、問題は、「その為には、誰が何をするか?」です。平成9年4月から政府自らが、「事業量を縮小するから単価・コストを下げて、同じ規模の量を確保する」と「公共工事コスト縮減対策に関する行動方針」を決めて、以降3年間でコストを15%減少させ、事業費も15%削減しました。これは、まさしく日本経済にとっても一大ダメージで、以後デフレに突入した要因のひとつでもあったと考えられます。とくに建設産業とそこで働く人間を無視しているのではないでしょうか。例えば、この方針をもとに、その後平成9年から平成24年迄の15年間で、平均設計労務単価は、およそ7割に縮減されました。平均請負価格も約8割程度になった。平成24年には各県の営業利益率平均は、ほぼマイナスです。私が参議院に出た平成19年には、「仕事取ったら、せめて黒字になるようにしてくれ」とよく言われました。「量を増やすだけでは、赤字が増えるだけ」とも言われました。そこからは、闘いでした。労務単価を上げ、積算価格を上げ、最低制限を上げました。また、事業量を増やす為にも、国土の強靭化を掲げて闘ってきました。
 東北の皆様の、大震災や豪雨災害からの復旧・復興への力強い献身的努力に支えられて、世の中の建設産業への理解も深まってきました。毎日無我夢中で闘っている間に今日に至った、というのが東北の皆様の実感でしょう。もっと政治や行政にアピールして良いのです。必要なのは、「議員首長たちの何パーセントが建設産業で働く人達の現状を理解しているか?」です。理解しようとしていない人達を応援する必要はありません。選挙の時にだけ、応援が欲しい時だけお願いされても、なんだかなあ、と明解に意思表示してかまわないです。
 東北の皆様に必要なのは「日本中の若者達の先頭をきって行動する闘い」です。東北だからこそリーダーとなれるのです。キレイな言葉以上に、闘争する心と行動です。これからの東北青年会のますますの活躍を心から期待します。




東北建設業青年会創立30周年
記念を祝して

国土交通省 東北地方整備局 局長
西村 拓


 東北建設業青年会が創立三十周年という記念すべき節目を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。
 また、長年にわたり地域の安全・安心の確保と社会資本の整備にご尽力されてきた会員の皆様に対し、深甚なる敬意を表するとともに、心から御礼申し上げます。
 貴青年会は、平成八年の発足以来、東北六県の若手経営者・技術者が志を同じくして結集し、地域建設業の未来を担う組織として着実に歩みを重ねてこられました。その活動は、業界の発展にとどまらず、社会資本の意義や建設産業の役割を広く社会に伝える広報活動、さらには地域に根ざした社会貢献活動など、多方面にわたり展開されてきたものと承知しております。
 とりわけ、社会資本の役割や公共事業の意義について広く社会に発信する広報活動や、地域の建造物や社会資本の価値を住民の皆様とともに見つめ直す取り組みは、建設産業への理解の醸成に大きく寄与する先駆的な活動であったものと認識しております。また、「子ども110番パトロール」をはじめとする地域貢献活動は、地域社会の一員としての責任を果たしながら、日常の活動を通じて地域の安心を支える取り組みとして、広く信頼を得てこられました。
 さらに、東日本大震災において示された地域建設業の皆様の行動は、社会資本整備を担う産業の使命を改めて社会に示すものでありました。発災直後から多くの地元建設企業が自らも被災する中で迅速に復旧活動に立ち上がり、道路啓開をはじめとする初動対応に尽力されたことは、被災地の復旧・復興を支える大きな力となりました。その献身的な取り組みは、幾多の困難を乗り越えてきた東北の地域社会を支える大きな礎となったものと受け止めております。
 現在、建設業を取り巻く環境は、担い手不足の深刻化、災害の激甚化・頻発化、働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応など、大きな変革の時代を迎えております。こうした変革期にあって、青年層ならではの柔軟な発想と行動力で新たな挑戦を続けていくことは、地域の未来を切り拓く大きな原動力となります。次世代を担う貴青年会の皆様には、これまで築き上げてこられた志と連帯の精神を礎として、地域建設業のさらなる発展と、東北の安全・安心な地域づくりの推進に、今後とも一層のお力添えを賜りますよう期待しております。
 東北地方整備局といたしましても、貴青年会をはじめ地域建設業の皆様と緊密に連携しながら、社会資本の整備と地域の安全・安心の確保に引き続き取り組んでまいる所存です。
 結びに、東北建設業青年会の今後ますますのご発展と、会員の皆様のご健勝並びにご活躍を心より祈念申し上げ、創立三十周年に寄せてのお祝いの言葉といたします。




東北建設業青年会
創立三十周年記念誌発刊に寄せて

一般社団法人東北建設業協会連合会 会長
千葉 嘉春


 東北建設業青年会が創立三十周年の節目を迎えられましたことを、心よりお祝い申し上げます。 また、長年にわたり地域建設業の発展と地域社会の維持に尽力されてきた会員各位に対し、深く敬意を表します。
 貴会は、平成八年の発足以来、東北六県の若手経営者が結集し、同世代ならではの発想と行動力をもって、業界の課題に正面から向き合い続けてこられました。その歩みは、地域建設業の将来像を自ら描き、実践してきた三十年であったと感じております。
 とりわけ、建設産業の役割や魅力について、様々な広報活動を通じて社会に発信し続けてこられた取り組みは、建設業に対する社会的理解と評価の向上に大きく寄与してきたものであり、建設業を取り巻く環境の改善にもつながる重要な実践であります。
 現在、建設業は大きな転換期を迎えています。担い手不足や資材価格の高騰に加え、働き方改革やデジタル化への対応など、経営環境は一層厳しさを増しております。こうした状況が続けば、地域を支える建設業の持続そのものが危ぶまれかねません。地域を守る使命を果たし続けるためにも、産業として持続的に成り立つ構造へと転換していくことが、今まさに求められております。
 すなわち、適正な利潤を確保し、人材へ継続的に投資できる「稼ぐ産業」への転換が不可欠であります。その実現に向けては、価格の適正化や賃金水準の向上に加え、発注の在り方や契約の適正化、生産性向上に資するDXの推進など、産業全体を見据えた環境整備を進めていく必要があります。私ども連合会としても、こうした課題に正面から向き合い、関係機関と連携しながら、現場の実態を踏まえた制度・運用の改善に粘り強く取り組んでまいる所存であります。
 とりわけ、現場を担う企業が将来にわたり安心して投資と雇用を行える環境を整えることは、地域の安全・安心を守る基盤そのものであり、発注者・受注者が共に責任を分かち合いながら取り組むべき重要な課題であります。
 こうした変革を現実のものとするためには、次代を担う若い世代の力が不可欠であります。固定観念にとらわれない発想と実行力を備えた青年会の皆様こそが、その先頭に立ち、新たな建設業の姿を切り拓いていく存在であると確信しております。
 三十年にわたり培われてきたネットワークと実践の蓄積を礎に、今後とも地域に根ざしながら、持続可能で魅力ある建設産業の確立に向けて、さらなるご活躍を期待しております。
 結びに、東北建設業青年会のますますのご発展と、会員各位のご健勝並びにご活躍を心より祈念申し上げ、本誌発刊に寄せての言葉といたします。